GitHub法務部門、非エンジニアがCopilot CLIでツール自作

契約起案ツールの内製

製品法務担当が作ったterms-ai
平易な言葉の社内起案スタイルガイド
レビューと起案時間が約半減

DMCA審査の仕組み化

コード比較とライセンス確認
指示書は平文Markdown
専用デスクトップアプリへ発展

広がる適用業務

NDA審査やリスク評価にも拡大
人間の審査中心の支援設計
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GitHubの法務チームは8月4日、エンジニアではない弁護士やプログラムマネージャーがGitHub Copilot CLIを使い、自分たちの業務ツールを内製した事例を公式ブログで公開しました。契約書の起案やDMCA通知の審査といった反復業務を、平易な言葉で書いた指示書だけで仕組み化した点が特徴です。担当者の一人はレビューと起案にかかる時間が約半分になったと述べています。

製品法務を担当するNgandu Kasuku氏は、データやインフラ、製品連携をめぐるパートナーシップ契約が急増したことをきっかけに、契約起案ツールterms-aiを作りました。プロジェクトの雛形を用意して指示書や起案用の資料をリポジトリに集約したことで、結果が安定し、プロンプトを都度コピーする手間もなくなったといいます。中核に置いたのは、平易な言葉を重んじる法律起案の考え方を土台にした社内スタイルガイドです。

同氏は過去に締結した契約書のライブラリも構築し、既存の取引先から追加合意書や新規契約が届いた際に、これまでの成果物を参照できるようにしました。ツールと基本的なワークフローオープンソースとして公開する一方、契約書などの機微な情報はアクセス制御された社内環境にとどめています。最大の学びは起案が速くなったことではなく、自分の判断や仕事の進め方に合わせてツールを作れると気づいた点だと振り返ります。

オンライン安全性を担当するJesse Geraci氏は、DMCA通知を評価するためのソースコード分析から着手しました。当初は一次判定、コード比較、ライセンス確認、回避技術の検証といった定型作業向けの指示書の集まりでしたが、依頼者向けと弁護士向けで分析モードを分け、外部データも取り込む形へ育っています。プログラミングにあたる部分は、作業手順、参照方針、報告書の雛形を書いた平文のファイルでした。

この土台は現在、定型の法務ワークフローを実行するデスクトップアプリへ発展しています。対象はコード分析にとどまらず、契約レビュー、NDAの一次判定、リスク評価、コンプライアンス確認、回答文の起案まで広がり、内部では受付やリスク採点、証拠確認、報告書の組み立てといった再利用可能なスキルとエージェントに処理を振り分けます。それでも振る舞いの調整は、読みやすいMarkdownのまま法務チーム自身が行える設計です。

Geraci氏は、この仕組みが法的判断の代替ではなく、人間のレビューを中心に据えた意思決定支援だと強調します。ソフトウェア開発が主業務ではない職種にも反復作業は多く、まず自分を止めている作業を一つ選び、Copilot CLIに解決策を作らせてみることを勧めています。