AWS、コード脆弱性対策をClaude CodeとCodexに統合

競合ツールへの統合

Claude CodeCodexに統合
自社Kiro IDEにも対応
セキュリティの掌握が狙い

4段階の自動修復

発見・優先度付け・検証・修復
サンドボックスで実証コード生成
モデル代はAWSが負担

背景と供給網対策

Mythos発見でバックログ5倍
供給網分野にChainguardら追加
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AWSは2026年8月、セキュリティ会議Black Hat USAで、コードの脆弱性を自動で見つけて直す基盤「Continuum」を、AnthropicClaude CodeOpenAICodex、自社のKiro IDEに直接統合すると発表しました。開発者がどのAIモデルを使っても、コードを書くその場で同社のセキュリティ機能が働く形になります。

背景にあるのは、フロンティアモデルがもたらした脆弱性の急増です。Anthropicが4月に公開したClaude Mythos Previewは、事前評価で主要なOSやブラウザに潜む未知のゼロデイ脆弱性を数千件も特定し、その99%以上が未修正のまま残っています。AWSのChet Kapoor氏はVentureBeatの取材に「すでにバックログを抱えていたところに、いまや5倍になった」と語りました。

Continuumは「エージェントチーム・ループ」と呼ぶ構造で、発見、優先度付け、検証、修復の4段階を回します。検証段階では隔離したサンドボックス内で再現可能なエクスプロイトを組み立て、その欠陥が本当に悪用可能かを確かめたうえで、テスト済みの修正案を示します。最終的な承認は人間が握り、どこまで自律に任せるかは組織側が決められる設計です。

注目すべきは課金の仕組みです。顧客が払うのはContinuumの単一価格だけで、各段階でどのモデルを使うかはAWSが最適化し、トークン費用も同社が負担します。Kapoor氏は競合関係を問われると「誰が競合なのか、彼らはパートナーだ」と反論し、モデルという「エンジン」ではなく、それを包むハーネスこそが持続する資産だと強調しました。

同時にAWSは、厳選型のセキュリティ市場「Security Hub Extended」に10番目の分野としてサプライチェーン保護を加え、ChainguardとSocketを迎えました。堅牢なコンテナイメージを配るChainguardと、パッケージの挙動を監視してタイポスクワッティングや管理者アカウント乗っ取りを検知するSocketを組み合わせ、性質の異なる二つの攻撃経路を同時に塞ぐ狙いです。掲載パートナーは23社となり、いずれもAWSの請求書に一本化され、長期契約なしの従量課金でも試せます。

AWSの2026年第2四半期売上高は422億ドル、前年同期比37%増で、クラウド基盤市場の28%を握ります。膨大な顧客基盤にセキュリティの制御面を敷き、AIモデルもオープンソースも外部ベンダーも束ねる立ち位置を狙います。モデルの優劣が短期間で入れ替わる時代に、最後まで残るのはモデルではなく、それを顧客の環境やポリシーへつなぐ層だという判断がにじみます。