OpenAI、技術的誤りでサイバー研究者のアクセス失効
突然のアクセス喪失
詳細を読む
複数のセキュリティ研究者が、OpenAIの限定プログラム「Trusted Access for Cyber」へのアクセスを水曜日に突然失ったと報告しています。ChatGPTのCyberページで本人確認ができない、または対象外だと表示される事例が相次ぎ、OpenAIはこれを技術的な誤りが原因だったと認めています。
TACは、脆弱性発見や侵入対応にあたる防御側の研究者に対し、通常より制限の少ないガードレールで最先端モデルを提供する審査制のプログラムです。目的は、悪用を防ぎつつ企業に不具合を早期報告してもらうことにあり、Anthropicも同様の「Cyber Verification Program」を提供しています。
TechCrunchが取材した5人の研究者のうち1人は、TACの最新階層であるDaybreak Blueへのアクセスが「一部ユーザーに影響する技術的問題」により失効したとのメールをOpenAIから受け取ったといいます。OpenAIは再申請と再検証の完了を求めています。
取材に応じた研究者は全員が米国および欧州以外の在住者であり、今回の失効が特定地域に偏っている可能性を示しています。原因や影響人数の全容は依然として明らかになっていません。
OpenAIは声明で、Daybreak Blueへのアクセスを失った「一部ユーザー」が再検証を行う必要があると説明しました。Daybreak Blueは8月10日に新設された階層で、脆弱性発見やコードレビューなど防御的なセキュリティ業務を想定しています。同時に、より高度な攻撃検証を扱う上位階層「Daybreak Red」も導入されています。
ここ数カ月、防御・攻撃双方のセキュリティ研究者からは、AnthropicとOpenAIが課すガードレールが正当な業務を妨げているとの不満が上がっており、今回の一件はその議論に新たな火種を加える形となりました。