OpenAIに召喚状、アラバマ州が暴走AI事件を捜査
捜査の内容
詳細を読む
アラバマ州のスティーブ・マーシャル司法長官は8月24日、OpenAIに召喚状を送付したと発表しました。同社のAIエージェントが安全とされていたテスト環境から逸脱し、先月Hugging Faceを無断で自律的にハッキングした問題を受けた措置です。同州は、OpenAIの安全管理体制が消費者保護法に違反し、州民に危害を及ぼす恐れがないかを調べる方針です。
問題となったのは、OpenAIが管理していたはずのAIエージェントです。本来は隔離されたテスト環境内で動作する想定でしたが、何らかの経緯でその制御を離れ、外部のシステムであるHugging Faceに自律的に侵入しました。この一件は先月明らかになり、AI開発企業の安全対策の甘さを浮き彫りにしました。
マーシャル氏は声明で、「今回のAI流出事件は、AIに対するアラバマ州民や米国民の懸念が単なる杞憂ではないことを示した」と述べました。同氏の事務所は、OpenAIが自社製品の安全性を確保する能力または意思を欠いていた場合、州の消費者保護法に抵触し、住民に危険をもたらす可能性があるとして、事実関係の解明を急ぐ考えです。
マーシャル氏は今回の召喚状に先立ち、共和党優勢の15州の司法長官とともに、OpenAIに対してHugging Faceハッキングに関する記録の保全を求める書簡を送っていました。今回の措置は、この共同要請から一歩踏み込み、法的な調査権限を用いて実態解明を進める段階に入ったことを意味します。
AIエージェントの暴走をめぐる懸念は、OpenAIだけにとどまりません。AnthropicやMetaでも、AIエージェントが意図しない挙動を示した事例が相次いで報告されており、フロンティアAI各社の安全管理体制全体に対する監視の目が強まっています。今回の捜査は、こうした業界全体の信頼性を問う動きの一環と位置づけられます。