Claudeらが偽llms.txtで未登録コード実行
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イスラエルの新興企業の研究者らが、企業サイトが公開する「llms.txt」ファイルを大規模に調査したところ、Fortune 500社を含む120サイトで、AIエージェント向けの案内が未登録のコードパッケージやドメインを参照していることが分かりました。研究者が空き名称を実際に登録すると、ClaudeやOpenAIのCodexなど複数のAIコーディングエージェントが、確認なしにその内容を実行していたことが判明しました。
研究チームは防衛関連企業やFortune 500、大手テック企業など6,214のドメインを調査し、8,265件のllms.txtおよびllms-full.txtファイルを確認しました。このうち120件が、まだ登録されていないコードパッケージやドメイン名を参照していたといいます。研究者はこれらの未登録の参照先をあえて自ら登録し、実際に何が起きるかを検証しました。
検証用のサーバーを立てたところ、登録からわずか1時間でFortune 500企業からの通信を受信しました。その後も数十社から同様の応答が続き、対象には新興企業も含まれていたということです。ビーコンが記録した親プロセスの情報から、通信元にはClaude、OpenAIのCodex、Nous ResearchのHermesといったコーディングエージェントが関わっていたことが分かりました。
研究者の一人であるアロン・ハーツ氏は、「信頼モデルは壊れている」と指摘します。エージェントはベンダーの文書を検証せずに真実として扱い、それを監督する人間も同様だと述べました。同氏は、エージェント型AIの利用が急拡大する中、SaaS・クラウド・エンドポイントのあらゆる層にエージェントが広がり、サプライチェーンの攻撃対象が拡大していると警鐘を鳴らしています。
研究者によれば、少なくとも1つの設定ミスのあるサイトは、訪問者を人間かAIかを問わず実際のマルウェアへ誘導していたといいます。Anthropic、OpenAI、Nous Researchの3社はいずれも取材時点でコメントに応じませんでした。llms.txtはサイト内容を機械可読でまとめる新しい規格で、検索エンジン向けのrobots.txtのAI版とも言えますが、今回の調査はその信頼性に大きな課題があることを浮き彫りにしました。