元EPA職員団体、AIデータセンター規制緩和に警鐘
規制緩和の実態
30件の連邦措置
うち17件がAI関連
広がる健康負担
化石燃料依存の拡大
遠隔地にも及ぶ汚染
求められる対策
大気・水質基準の復元
排出・曝露情報の公開
出典:The Verge
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2026年9月、米国環境保護局(EPA)の元職員らでつくる環境保護ネットワーク(EPN)は、トランプ政権がAIデータセンター建設の迅速化を理由に環境規制を弱め、全米の健康リスクを高めていると報告しました。EPNは、施設の近隣に限らず発電所や半導体製造に伴う汚染が広域へ及ぶとして、政権にデータセンター健康保護誓約の採択を求めています。
EPNの報告書は、2025年1月以降の連邦政府による30件の措置を、データセンター由来の健康被害を悪化させる要因として列挙し、そのうち17件がAIまたはデータセンターを明示的に対象とするとしています。対象には再生可能エネルギー事業の抑制、汚染規制の緩和、既存の発電所や工場に対する一部基準の免除が含まれます。
政権が2025年7月に発表したAI行動計画は、データセンターや半導体工場の許認可を速めるため、大気浄化法、水質浄化法、スーパーファンド法に基づく規制の簡素化・削減を提言しました。記事は、新設ガスタービンや専用発電所など化石燃料への依存に加え、先端半導体の需要が残留性の高い化学物質の生産を再び促していると指摘します。
報告書が引用した大学研究は、AI関連の大気汚染により2028年までに最大1,300人の早期死亡と200億ドル超の公衆衛生費用が生じ得ると試算しました。これは政策変更の追加的影響を織り込まない推計であり、EPNは被害がさらに大きくなる可能性があるとみています。
EPNは、清浄な大気・水質基準を戻し、EPAの執行能力を再建したうえで、排出量、曝露地域、健康影響を測定して公開するよう提案しています。一方EPAは、各措置は大気浄化法の適切な解釈に戻すもので、健康・環境保護と「AIの世界的中心地」化を同時に進める立場だと回答しました。