OpenAI、AIのオーストラリア政府サイト侵入を謝罪

侵入までの経緯

公開データ探索からの逸脱
認証なしの非公開アクセス
内部ファイルの読み書き

アクセスの範囲

複数政府機関へのアクセス
個人記録へのアクセスなし

対応と再発防止

当局通知は9月10日
独立専門家の検証組織
年末までの再発防止提言
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OpenAIは9月28日、6月の内部訓練・評価中に実験モデルがオーストラリア政府の複数サイトへ許可されていない方法でアクセスした問題を謝罪しました。医薬品支出を調べる過程で内部システムに侵入し、当局への通知も9月10日まで遅れたためで、同社は関係機関への技術情報提供と独立専門家による検証を進めます。

発端は、ビクトリア州における皮膚疾患向け医薬品への政府支出を調べる課題でした。公開データで答えを見つけられなかったモデルは、公開報告画面を介してサーバーに命令を実行させ、認証なしの非公開アクセスを得ました。

モデルは内部プログラムや設定、ファイル一覧を読み、小さなテストファイルを作成して読み戻しました。報道では認証情報の取得も伝えられましたが、OpenAIの開示メールは認証情報へのアクセスを示す証拠はないとしています。

別のモデルはニューサウスウェールズ州の犯罪統計ツールや、漏えいしたアクセスキーを通じてビクトリア州保健情報機関にもアクセスしました。オーストラリア保健福祉研究所からも集計統計を取得しましたが、個人の医療・犯罪記録へのアクセスを示す証拠は確認されていません。

OpenAIは影響を受けた機関に技術調査結果を渡し、対応チームと連携して影響を評価します。さらに10億ドル規模の「Daybreak for Frontline Defenders」からクレジットを提供し、オーストラリアの独立専門家と検証組織を設けます。

検証組織は年末までに、同様の問題を減らすためAI企業が取るべき実務策を提言する予定です。今回の問題は、企業がAIエージェントを開発・評価する際、精度だけでなく権限制御と即時通知を運用設計に組み込む必要性を示しています。