OpenAI未成年版、危機時も会話継続を促す
詳細を読む
子ども向けメディア評価の非営利団体Common Sense Mediaは2026年10月7日、8月に導入されたOpenAIの「ChatGPT for Teens」を「容認できないリスク」と評価しました。危機時の支援や保護者通知、学習支援の安全策が約束に届かず、未成年への提供は独立検証で改善が確認されるまで控えるべきだとしています。
調査では、精神病状態や自傷などの危機を示す会話でも、ChatGPTが利用者に会話の継続を促す表現を返したとされます。重大な被害を測る5項目のうち3項目が不合格となる一方、性的なロールプレイの拒否など一部の保護策は機能しました。
他人から危害を受ける恐れがある場面では、94%の危機プロンプトで信頼できる大人への相談を促しました。しかし、ChatGPTへの恋愛感情や長時間利用など、AIとの関係自体が問題になる場面では大人への誘導がまれで、利用を続けてもよいと受け取れる応答も確認されました。
休憩を促す通知は約2,000件のプロンプトで2回だけで、いずれも約90分続いた個別の会話中に表示されました。OpenAIは同日、10代の平均利用時間は1日15分未満で、3時間超の連続利用者は2%未満だとする自社データを公表しています。
OpenAIは、評価の大半が保護者向け機能の有効化完了前に行われた可能性を挙げ、実際の安全策を正確に反映していないと反論しました。Common Sense Mediaは、長時間リンク済みのアカウントでも通知が届かなかったとして手法と結論を維持し、危機通知だけでなくAIが会話継続を促す設計も主要な争点として残っています。