Claude Science、初の全天紫外線地図を作成

データ統合の工程

全天の3分の2が実測
複数衛星データの統合
3万8000観測の補正

欠測域をAIで推定

全天の3分の1を推定
隠しデータで精度検証
実測値との差は約10%
1億超の恒星光を追加
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Anthropicの研究者でジョンズ・ホプキンス大学の天体物理学者ブライス・メナード氏は2026年夏、Claude Scienceと共同で、紫外線で見た初の全天地図を数日かけて作成しました。複数の宇宙望遠鏡の公開データを統合し、未観測の約3分の1を機械学習で推定したもので、教育や銀河研究に使える地図として公開しています。

基礎データの中心は、NASAのGALEXが2003〜2013年に撮影した約3万8000件の観測です。GALEXは検出器の損傷を避けるため明るい恒星や銀河面を外しており、Swiftや韓国のFIMS/SPEARなどを加えても欠測が残っていました。

Claude Scienceは複数のAIエージェントを動かし、公開調査データの探索・取得から、恒星周辺の光のにじみ除去、機器間の相互較正、解像度と座標系の統一までを処理しました。人が大枠の手順を指示し、エージェントが空の領域ごとに並列作業する構成です。

未観測の約3分の1には、可視光・赤外線・電波と紫外線輝度の関係を、実測済みの約3分の2から学ぶインペインティングを適用しました。既知の紫外線データを意図的に隠す検証と改良を重ね、予測値は実測値との差を約10%に抑えました。

さらに、欧州宇宙機関のGaiaによる可視光観測から推定した1億個超の恒星の紫外線光を背景に重ねました。初期版で残ったGALEX画像ごとの円形のむらは、人が発見して大気光の残留を原因と特定し、全3万8000観測を再補正しています。

地図は各画素が「実測」か「予測」かを示し、不確実性も確認できます。AIが時間のかかる較正と反復計算を担う一方、人の目による品質管理が欠かせないことも示す事例です。