GoogleとPayPal提携、AI主導の次世代購買体験を創出

市場動向エージェントGoogle/DeepMind
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GoogleとPayPalは9月17日、AIを活用した新しいショッピング体験の創出に向け、複数年にわたる戦略的提携を発表しました。この提携により、GoogleのAI技術と専門知識がPayPalの世界的な決済インフラや個人認証ソリューションと統合されます。両社はAIエージェントによる購買を可能にする「エージェント型コマース」の実現を目指し、新たな決済プロトコルの普及も共同で推進します。

提携の核心は、AIがユーザーに代わって商品購入などを行う「エージェント型コマース」の構築です。GoogleがAI技術を提供し、PayPalは世界規模の決済基盤や個人認証ソリューションを活用します。両社の強みを融合させ、これまでにない利便性の高い購買体験の提供を目指すとしています。

両社は、Googleが新たに発表した「エージェント決済プロトコル」の普及も共同で推進します。これはAIエージェントが安全に決済を行うためのオープンな技術仕様です。既に60以上の事業者や金融機関が支持を表明しており、AIによる自律的な購買活動を支える業界標準となることが期待されます。

今回の合意の一環として、PayPalはGoogleの各種サービスにおける主要な決済プロバイダーとなります。具体的には、Google Cloud、Google Ads、Google Playでのカード決済にPayPalが採用されます。また、PayPalのブランドチェックアウトや送金サービスなどもGoogle製品に統合される予定です。

決済分野の協力に加え、PayPalは自社の技術インフラのホスティングと改善のためにGoogle Cloudと協力します。この提携は、単なる決済サービスの統合にとどまらず、AI技術を核とした両社の技術基盤全体の連携強化を意味しており、今後のサービス展開に注目が集まります。