Gemini搭載、Google Playストアがゲーム支援AIで進化

エージェント検索・回答マルチモーダル
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Googleが、AIモデル「Gemini」を統合したGoogle Playストアの大規模アップデートを発表しました。これにより、アプリの発見からゲームプレイまで、ユーザー体験が大きく変わろうとしています。特に注目されるのが、ゲーム内でのリアルタイムAI支援機能です。

最大の目玉である新機能「Play Games Sidekick」は、ゲームのプレイ中に利用できるオーバーレイ機能です。ユーザーが行き詰まった際、Geminiに音声で質問すると、ゲーム画面をAIが認識し、攻略のヒントやアドバイスをリアルタイムで返します。ゲームを中断する必要がなくなります。

ユーザーインターフェースも大幅に刷新されます。新たに導入される「You」タブは、ユーザーの興味関心に基づき、おすすめのコンテンツやサブスクリプション情報、リワードなどを一元的に表示します。これにより、ストアは個々に最適化されたコンテンツハブへと進化します。

アプリの検索体験もAIで変わります。「Guided Search」と呼ばれる新機能では、具体的なアプリ名ではなく「家を探す」といった目的を入力するだけで、AIが関連アプリをカテゴリー分けして提示。ユーザーはより直感的に目的のアプリを見つけられるようになります。

このほか、個人の実績やステータスを追跡できる新しいゲーマープロフィールの導入や、友人たちと競い合う「Play Games Leagues」も始まります。また、PCでAndroidゲームが遊べる「Google Play Games on PC」もベータ版を終了し、正式版として提供が開始されました。

今回のアップデートは、AIを活用してユーザーエンゲージメントを高めるGoogleの明確な戦略を示しています。開発者や企業にとっては、AIとの連携を前提とした新しいアプリ体験の創出や、パーソナライズされたマーケティング機会の活用が今後の鍵となりそうです。