Gmail、AIが会議日程を自動提案 新機能で調整を効率化

プロダクティビティエージェントGoogle/DeepMind

新機能「Help me schedule」

GmailにGemini AIを搭載
日程調整の手間を大幅に削減

AIによる日程調整の仕組み

メールの文脈から意図を検知
カレンダーの空き時間を自動解析
候補日時をメールに直接挿入
相手の選択で招待を自動作成

利用対象と今後の展望

当面は1対1の会議に限定
Workspace顧客などが対象
詳細を読む

Googleは2025年10月14日、GmailにAI「Gemini」を活用した新機能「Help me schedule」を導入しました。メールの文脈とGoogleカレンダーからAIが候補日時を自動提案し、相手が選ぶだけで招待が作成されます。これまで手間だった日程調整を大幅に効率化し、ビジネスパーソンの生産性向上を狙います。

使い方は非常にシンプルです。日程調整を示唆するメールの作成中にツールバーの「Help me schedule」ボタンを押すだけ。するとGeminiがメールの内容と自身のカレンダーの空き状況を照合し、最適な時間帯の候補をいくつか自動で提示してくれます。

提示された候補は、ワンクリックでメール本文に挿入できます。メールを受け取った相手は、提示された候補の中から都合の良い時間を選ぶだけで日程調整が完了。Googleカレンダーの招待が双方に自動で送信されるため、手動でイベントを作成する手間はもうありません。

この機能の強みは、AIがメールの文脈を深く理解する点にあります。「来週、30分ほど」といった曖昧な表現でも、Geminiはそれを汲み取り、適切な期間と長さの候補を賢く絞り込みます。提示された候補を手動で編集したり、追加したりすることも可能です。

ただし、現時点での機能には制約もあります。対応しているのは1対1の会議のみで、複数人が参加するグループミーティングの調整にはまだ利用できません。利用対象者も、Workspaceの法人顧客や個人向け有料プラン「Google AI Pro」「AI Ultra」の加入者に限定されます。

GoogleはGmailのメール要約機能など、Geminiを活用したAI機能を次々とサービスに組み込んでいます。日常的な業務にAIが溶け込むことで、ビジネスの現場はどのように変わっていくのでしょうか。今後の展開から目が離せません。