Meta、10代のAI利用に保護者管理機能を導入へ

運用規制・法務エージェント

保護者ができること

AIチャットの完全な利用停止
特定AIキャラのブロック
会話トピックの概要を把握

導入の背景と対象

未成年者保護への高まる懸念
まずInstagramで提供
米・英・加・豪の4カ国で先行
2025年初頭に提供開始
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Metaは2025年10月17日、10代の若者が同社のAIキャラクターと対話する際の、新しい保護者管理機能を発表しました。2025年初頭からInstagramで導入されるこの機能により、保護者は子供のAI利用を一部または完全に制限したり、会話の概要を把握したりすることが可能になります。背景には、AIが未成年者に与える影響への社会的懸念の高まりがあります。

新機能の中核は、保護者が10代の子供のAIキャラクターとのチャットを完全にオフにできる点です。また、不適切と判断した特定のキャラクターとの対話のみをブロックする、より選択的な制御も可能になります。これにより、家庭の方針に合わせた柔軟な管理が実現します。

一方で、汎用アシスタントである「Meta AI」は、教育的な機会を提供するとしてブロックの対象外となります。ただし、年齢に応じた保護機能が適用されます。また、保護者は子供がAIとどのようなトピックについて話しているかの概要を知ることができ、親子間の対話を促すきっかけ作りを支援します。

今回の機能強化は、MetaのAIが未成年者と不適切な対話をしたとの報告や、規制当局からの監視強化を受けた動きです。同社は最近、10代向けコンテンツを映画の「PG-13」基準に準拠させると発表するなど、若者保護の取り組みを加速させています。AIの社会実装における安全対策は、企業にとって喫緊の課題と言えるでしょう。

この新しい保護者管理機能は、2025年初頭にまずInstagramで提供が開始されます。対象は米国、英国、カナダ、オーストラリアの英語利用者に限定されますが、Metaは将来的に対象プラットフォームと地域を拡大していく方針を示しており、今後の動向が注目されます。