PUBG開発元、AI企業への転換を宣言

「AIファースト」戦略

エージェントAIで業務を自動化
AI中心の経営システム導入
人事・組織運営もAIへ最適化

大規模な先行投資

約7000万ドルのGPUクラスタ構築
2025年下半期にAI基盤完成へ
従業員のAI活用に毎年投資
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人気バトルロイヤルゲーム「PUBG」で知られる韓国のクラフトンが、「AIファースト」企業への転換を宣言しました。約7000万ドルを投じてGPU基盤を構築し、エージェントAIによる業務自動化やAI中心の経営システム導入を推進。ゲーム開発のあり方を根本から変革します。

新戦略の核は、自律的にタスクをこなすエージェントAIの活用です。これにより、ゲーム開発だけでなく社内業務全般の自動化を目指します。さらに、データに基づいた意思決定を迅速に行うため、経営システム自体をAI中心に再設計し、企業運営のあり方を根本から見直す考えです。

この変革を支えるため、同社は1000億ウォン(約7000万ドル)以上を投じ、大規模なGPUクラスタを構築します。この計算基盤でAIの研究開発を加速させ、ゲーム内AIサービスも強化。AIプラットフォームは2025年下半期の完成を目指します。

投資は設備に留まりません。毎年約300億ウォンを投じて従業員のAIツール活用を支援するほか、「AIファースト」戦略を支えるために人事制度や組織運営も再構築します。全社一丸となってAI中心の企業文化を醸成していく方針です。

Kraftonの動きは業界全体の潮流を反映しています。ShopifyやDuolingoは既にAIを業務の中核に据えており、大手ゲーム会社EAの買収でもAIによるコスト削減効果が期待されるなど、AI活用が企業の競争力を左右する時代と言えるでしょう。