Even Realities、カメラ撤廃のスマートグラスG2発表
自然な視覚体験とAI機能
ビジネスユース向け実用性
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ウェアラブル技術企業Even Realitiesが、プライバシーを最優先に設計した新型スマートグラス「G2」とスマートリング「R1」を発表しました。外向きのカメラと外部スピーカーを意図的に排除し、周囲への配慮と利用者の集中を維持します。AIによる会話支援や自然な視覚体験を提供し、ビジネスパーソンの生産性向上を目指します。
G2の最大の特徴は、カメラと外部スピーカーを搭載しない点です。これにより、公共の場での録画や会話の盗聴といった倫理的な懸念を払拭します。Meta社のカメラ付きグラスとは一線を画し、周囲の人に不安感を与えずに利用できるため、ビジネスシーンでの活用が期待されます。
G2は、マイクロLEDプロジェクターなどを組み合わせた独自のディスプレイを搭載。人間の目の情報処理方法を模倣し、3Dの「フローティング空間ディスプレイ」を実現しました。手前にはAIからの短い通知、奥にはナビゲーション情報などを階層的に表示し、画面を見ている感覚なく自然に情報を得られます。
AIを活用した「Conversate」ツールも強力です。会話中に適切な応答のヒントや説明をリアルタイムで表示するほか、終了後にはAIが会話の要約を自動生成します。これにより、議事録作成の手間を省き、重要な議論に集中できるようになります。旧世代機から翻訳やナビ機能も強化されました。
グラスの操作は、別売りのスマートリング「R1」で行います。指輪型デバイスで直感的にコンテンツを操作できるため、スマートな印象を保てます。R1には健康追跡機能も搭載されており、仕事中の健康管理もサポートします。G2とR1の連携で、シームレスな体験を提供します。
G2は1回の充電で2日以上持続するバッテリーと、IP67の防塵・防水性能を備え、実用性も十分です。価格はG2が599ドルから、操作用のR1スマートリングは249ドルです。処方箋レンズにも対応しており、幅広いユーザーが利用可能です。
