Google、ダブリン歴史的拠点を再生 AIと地域共生の場へ

Googleエンジニア教師

歴史的産業遺産を技術拠点へ

1873年創業の製粉所跡地を再開発
1000人超のエンジニアが勤務
AIモデルの24時間運用拠点
1916年イースター蜂起の舞台

地域経済と生活を包括支援

地元小売店へ有利な賃貸条件を提供
エッセンシャルワーカーへ住宅提供
公共広場や文化施設を一般開放
芸術・教育イベントの場を再生
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Googleは2025年11月、アイルランド・ダブリンのドックランド地区にある歴史的建造物「Bolands Mills」の再開発を完了しました。150年の歴史を持つ製粉所跡地を修復し、先端技術の開発拠点および地域コミュニティの新たな中心地として再生させました。

この施設は、Googleアイルランドに所属する1,000人以上のエンジニアにとってのイノベーションハブとなります。彼らはここで、同社のグローバルな事業運営やAIモデルの24時間体制での稼働を支える、極めて重要な役割を担います。

1873年に創業し、1916年のイースター蜂起の舞台ともなったこの場所は、アイルランドの象徴的な産業遺産です。Googleは5つの歴史的建造物を入念に修復し、石造りの外観を保存することで、過去の記憶を尊重しながら未来への架け橋となる空間を創出しました。

地域経済への貢献もプロジェクトの核となっています。地元の独立系小売店に対して協力的かつ有利な条件でスペースを提供するほか、敷地内のアパートメント46戸を、看護師や教師などのエッセンシャルワーカー向けに割引価格で賃貸します。

かつてU2やデビッド・ボウイも利用したイベントスペース「The Factory」も、コミュニティの芸術・文化拠点として復活しました。演劇やワークショップなど多目的に利用可能な「開かれた場」として、地域住民と企業を結ぶ新たな交流を生み出します。