97%がAI音楽を見抜けず、透明性とラベル付けが急務に
人間はAI楽曲を識別困難
97%が完全な識別不可能と判明
3曲全問正解者はわずか3%の結果
区別できない事実に過半数が不快感
膨大なAI楽曲と透明性の確保
Deezerへの楽曲追加34%がAI製
8割のユーザーが明確なラベル要望
再生数は全体の0.5%に留まる
出典:The Verge
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2025年11月、仏音楽配信大手Deezerと調査会社Ipsosが実施した実験により、97%の人がAI生成楽曲と人間による楽曲を完全に見分けられないことが判明しました。技術の進化で生成物の品質が向上する一方、リスナーは判定に苦戦しており、業界には透明性の確保が求められています。
調査には9,000人が参加しましたが、3曲すべてでAIか人間かを正確に当てられたのはわずか3%でした。参加者の71%がこの結果に驚き、51%は区別がつかないことに不快感を示しています。AIの品質は、すでに人間の知覚を欺くレベルに達しているのです。
現在、Deezerには毎日5万曲以上のAI楽曲がアップロードされ、新規追加分の34%以上を占めます。これを受けユーザーの80%が明確なラベル付けを要望しており、同社はすでに完全AI生成楽曲を検知・表示するシステムを導入して対策を講じています。
一方で、膨大な供給量に対し、実際の再生数に占めるAI楽曲の割合は0.5%に過ぎません。Deezerのリサーチ責任者は、人間による創造性の価値は揺るがないとし、AIはあくまで制作プロセスの一部に統合されていくとの見方を示しています。
