WordPressのAIツールTelex、実務投入で開発コスト激減

瞬時の機能実装を実現

実験的AIツール「Telex」の実例公開
数千ドルの開発が数秒・数セントに
価格比較や地図連携などを自動生成

AIエージェントと連携

WordPress機能をAI向けに定義
MCPアダプターで外部AIと接続
Claude等がサイト構築に参加可能
詳細を読む

Automattic社は12月3日、サンフランシスコで開催された年次イベントで、AI開発ツール「Telex」の実利用例を初公開しました。マット・マレンウェッグCEOは、従来多額の費用と時間を要したWeb機能の実装が、AIにより一瞬で完了する様子を実演し、Web制作現場における生産性革命をアピールしました。

「Telex」はWordPress専用のAIコーディングツールであり、自然言語による指示からサイト構成要素を即座に生成します。デモでは、複雑な価格比較表やGoogleカレンダーとの連携機能が数秒で構築されました。エンジニアへの発注が必要だった作業をブラウザ上で完結させ、劇的なコスト削減を実現します。

また、AIエージェントWordPressを直接操作可能にする「MCPアダプター」も発表されました。これはClaudeCopilotなどの外部AIに対し、WordPressの機能を標準化して提供する仕組みです。これにより、AIを用いたサイト管理やコードの修正が、プラットフォームを問わずシームレスに実行可能となります。

同社は2026年に向けて、AIモデルがWordPress上のタスクをどれだけ正確に遂行できるかを測るベンチマーク導入も計画しています。プラグインの変更やテキスト編集など、AIによる運用の自律化を見据えた環境整備が進んでおり、Webビジネスにおける生産性の定義が大きく変わろうとしています。