OpenAI、「広告風」表示を停止 批判受けUX優先へ
出典:The Verge
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OpenAIは2025年12月8日、対話型AI「ChatGPT」内で試験導入していた外部アプリの提案機能を停止しました。ユーザーから「広告のようだ」との批判が相次いだことを受け、同社幹部が「広告のように感じられる機能は慎重に扱うべきだった」と不手際を認め、即座に対応を行いました。
問題となったのは、会話の文脈とは無関係にフィットネスアプリの「Peloton」や小売大手「Target」などを推奨するメッセージです。これらは有料プランである「Pro」や「Plus」のユーザー画面にも表示され、AIとの対話を阻害するとしてソーシャルメディア上で多くの不満の声が上がっていました。
同社は今回の機能について、金銭的な対価は発生しておらず「広告ではない」と説明しています。あくまでパートナー企業のアプリを有機的に発見させるためのテストでしたが、ユーザー体験(UX)を損なう結果となりました。幹部は今後、表示を制御できる機能の導入を検討すると述べています。
今回の騒動の背景には、AI開発にかかる巨額コストの回収に向けた収益化への強い圧力があります。競合するGoogleなどがAI検索での広告導入を進める中、OpenAIもサブスクリプション以外の収益源を模索していますが、高いUXを維持しながら収益性をどう高めるか、難しい舵取りを迫られています。