米AI3社がエージェント標準化団体を共同設立

脱「囲い込み」へ業界が協調

OpenAIらがLinux Foundationで連携
AIエージェント相互運用性と信頼性を確保
特定のベンダーに依存しない中立的な開発環境

標準化を担う3つの寄贈技術

データ接続の標準規格MCPAnthropicが寄贈
Blockはエージェント構築枠組みGooseを提供
OpenAIはAIへの指示書AGENTS.mdを公開
Googleマイクロソフトも参加し業界標準目指す
@nukonukoのXポスト: OpenAI、Anthropic、Block が Linux Foundation 傘下に Agentic AI Foundation(AAIF)を共同で設立 Google、Microsoft、AWS、Bloomberg、Cloudflare が支援。OpenAI は http…
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OpenAIAnthropic、Blockの3社は、Linux Foundation傘下に「Agentic AI Foundation(AAIF)」を共同設立しました。AIエージェント開発における技術の断片化を防ぎ、相互運用可能な標準インフラを構築することが狙いです。

生成AIの活用は対話型から、タスクを自律実行する「エージェント型」へ移行しつつあります。しかし、各社が独自の規格でツールを開発すれば、互換性がなくなりベンダーロックインが生じる懸念がありました。

核となるのはAnthropicが寄贈した「Model Context Protocol(MCP)」です。これはAIとデータソースを繋ぐ「USB-C」のような標準規格であり、開発者は個別接続の手間から解放されます。

さらにBlockはエージェント構築フレームワーク「Goose」を、OpenAIはAIへの指示記述形式「AGENTS.md」を提供しました。これらはエージェント開発と制御の共通言語として機能します。

設立にはGoogleマイクロソフトAWSなども参加を表明しています。コンテナ技術におけるKubernetesのように、AAIFはAIエージェント時代の不可欠な公共インフラとなることを目指します。