Alibaba Qwen技術リーダー林氏が突然退任、チーム再編へ

主要メンバーの相次ぐ離脱

林駿洋氏Qwen技術リーダーを退任
研究員Hui氏やインターンも同時離脱
Qwen3.5小型モデル発表の翌日の退任
同僚が「本人の意思ではない」と示唆

Alibabaの組織再編と戦略転換

Google DeepMind出身の周昊氏が後任に
CEOが基盤モデルタスクフォース設立を発表
垂直統合型R&D;から水平分業型へ転換
オープンソース戦略の継続を表明

オープンソースAIへの影響

Qwenモデルの累計6億DL超の実績
9万社超の企業導入への信頼性懸念
将来モデルの有料API限定化の可能性
中国発オープンソースAIの転換点
詳細を読む

AlibabaのAIモデルQwenの技術リーダーである林駿洋(ジャスティン・リン)氏が2026年3月上旬に退任を発表しました。退任はQwen3.5小型モデルシリーズの発表からわずか1日後のことで、同僚の研究員やインターンも相次いで離脱しています。

林氏はXに「me stepping down. bye my beloved qwen」と短い投稿を残しました。同僚の陳成氏は「辞めるのは本人の選択ではなかった」と示唆し、チーム内外に衝撃が広がっています。Hugging FaceのAPACエコシステム責任者も「計り知れない損失」と評しました。

Alibaba CEOのエディ・ウー氏は社内書簡で林氏の貢献に感謝を示すとともに、自身を含む基盤モデルタスクフォースの設立を発表しました。オープンソースモデル戦略の継続とAI研究開発への投資拡大を約束しています。

背景には組織方針の対立があるとされます。林氏が推進した垂直統合型の自律的チーム運営に対し、経営側は数百人規模のプロジェクトを「一人の頭脳」で管理することへの限界を指摘しました。Google DeepMind Geminiチーム出身の周昊氏が後任に就任し、研究重視から指標重視への転換が進む見通しです。

Qwenモデルは累計6億ダウンロードを超え、9万社以上の企業が導入する中国最大級のオープンウェイトAIです。業界では今後のモデルが有料APIに限定される可能性が指摘されており、オープンソースAIコミュニティにとって大きな転換点となっています。