AlphaGo10周年、DeepMindがAGIへの道筋を示す

GoogleAGIGoogle DeepMind

囲碁AIから科学革命へ

ムーブ37が示した創造性
強化学習と深層学習の融合
AlphaFoldでノーベル化学賞受賞
200万タンパク質構造を無償公開
数学オリンピックで金メダル水準達成

AGI実現への収束

Geminiのマルチモーダル世界モデル
AlphaGoの探索・計画技術を継承
AlphaEvolveで行列計算を最適化
AI共同研究者による仮説生成
詳細を読む

2016年3月、DeepMindのAIシステムAlphaGoがソウルで囲碁世界王者イ・セドルを破り、専門家の予測より10年早くAI史の転換点を刻んだ。2億人以上がその対局を見守った。

第2局のムーブ37は、人間の棋譜から逸脱した前例のない一手であり、プロ解説者が最初は誤りと判断するほど奇抜だった。しかし約100手後、その石は勝利の要となり、AIが人間の模倣を超えた独自戦略を生み出せることを証明した。

AlphaGoの技術的核心は深層強化学習と高度な探索アルゴリズムの組み合わせだ。その後継のAlphaZeroはチェス・将棋・囲碁を自己対戦のみでマスターし、専用チェスエンジンのStockfishをも凌駕する戦略を独自に発見した。

この手法は生命科学へ転用され、2020年にAlphaFold 2がタンパク質折り畳み問題を解決。全200万種のタンパク質構造をオープンデータベースで公開し、現在300万人超の研究者がマラリアワクチンから耐性菌研究まで活用している。2024年にはノーベル化学賞受賞につながった。

DeepMindは今後、Geminiの世界モデル、AlphaGoの探索・計画技術、AlphaFoldなどの専門AIツールの組み合わせがAGI実現の鍵と見ており、クリーンエネルギーや未解明疾患の克服を目指す「科学の黄金時代」の到来を宣言している。