UberがAmazon独自AIチップの採用を拡大

契約拡大の内容

Graviton利用の拡大決定
AI半導体Trainium3の試験導入
AWS上でライドシェア機能を強化
OracleGoogleからの移行が背景

クラウド競争への影響

AWSOracleの主要顧客を獲得
自社設計チップが差別化要因に
AnthropicOpenAIAppleも採用済み
Trainiumは数十億ドル規模の事業へ成長
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Amazonは2026年4月7日、配車サービス大手UberAWSとのクラウド契約を拡大し、自社設計チップの利用を増やすと発表しました。Uberは低消費電力のARMベースCPU「Graviton」の利用を拡大するとともに、Nvidiaに対抗するAI半導体Trainium3」の試験運用を新たに開始します。ライドシェア関連機能の多くをAWS上で稼働させる方針です。

Uberは2023年にオンプレミスのデータセンターからクラウドへ移行する方針を打ち出し、OracleおよびGoogle Cloudと大型契約を締結していました。特にOracle Cloud上ではAmpere製ARMチップを活用し、x86中心だった環境からの転換を進めていました。今回のAWS契約拡大は、こうしたマルチクラウド戦略の中でAmazon独自チップの競争力が評価された結果といえます。

この契約はAWSにとって、Oracleの主要顧客を引き寄せた象徴的な成果です。Oracleは2024年末にチップ設計企業Ampereの持ち分をSoftBankに売却し、自社でのチップ設計から撤退しています。一方のAWSTrainiumを軸に独自半導体戦略を推進しており、クラウド各社の差別化競争が激化しています。

AWSの独自チップを採用する大手企業は増え続けており、AnthropicOpenAIAppleもすでにTrainiumの利用を開始または拡大しています。AmazonのCEOアンディ・ジャシー氏は2025年12月、Trainiumがすでに数十億ドル規模の事業に成長していると述べており、Nvidiaに依存しないAIインフラの選択肢として存在感を高めています。