Google社員600人超が機密軍事AI利用の拒否を要求
出典:The Verge
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Googleの社員600人以上がサンダー・ピチャイCEOに宛てた書簡に署名し、米国防総省による同社AIモデルの機密目的での利用を拒否するよう求めました。署名者にはGoogle DeepMindの研究者が多数含まれ、プリンシパル・ディレクター・副社長級の幹部も20人以上が名を連ねています。書簡では「機密ワークロードを全面的に拒否することが、Googleが有害な用途と結びつかない唯一の方法だ」と訴えています。
この書簡の背景には、The Informationが報じたGoogleと国防総省の間でのGemini機密環境導入に関する交渉があります。両者は同社の大規模言語モデルを機密設定で活用する契約について協議中とされ、社員の危機感を高めました。
米テック業界では軍事AIへの関与が急速に広がっています。MicrosoftはPalantirと提携し、機密環境でのAIサービス提供契約を既に締結しています。OpenAIも2026年2月に国防総省との契約を更新しました。一方、Anthropicは米軍によるAIモデルのガードレール緩和要求を拒否し、国防総省から「サプライチェーンリスク」に指定される事態に発展しています。
今回の社員書簡は、AI技術の軍事利用をめぐるテック企業内部の倫理的対立が依然として根深いことを示しています。GoogleはかつてProject Mavenへの反発を受けて国防総省との契約を撤回した経緯があり、再び同様の社内対立が表面化した形です。経営陣がどのような判断を下すかは、AI業界全体の軍事関与の方向性に影響を与える可能性があります。