米ミネソタ州がAIヌード生成アプリを全米初の禁止
法律の概要と罰則
全米初のAI裸体化アプリ禁止法
違反1件あたり最大50万ドルの罰金
州上院が65対0で全会一致可決
2026年8月から施行開始予定
立法の背景と影響
男性1人が知人女性80人以上を被害に
被害者への法的救済手段を初めて整備
Photoshop等の汎用ツールは適用除外
罰金は性暴力被害者支援に充当
出典:Ars Technica
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米ミネソタ州が全米で初めて、AIを使った「ヌード化」アプリを禁止する法律を可決しました。同法は、実在する人物の画像を裸体化・性的に加工するウェブサイトやアプリ、ソフトウェアの開発者に対し、懲罰的損害賠償を含む広範な責任を課すものです。州司法長官は違反1件あたり最大50万ドル(約7,500万円)の罰金を科すことができ、徴収された罰金は性暴力や児童虐待の被害者支援サービスに充てられます。
ミネソタ州上院は4月30日、65対0の全会一致でこの法案を可決しました。先週には州下院でも迅速に可決されており、ティム・ウォルズ知事の署名を経て、2026年8月から施行される見通しです。法案が成立すれば、違反するアプリやサービスは州内でブロックされる可能性もあります。
法案提出のきっかけとなったのは、ミネソタ州在住の男性が自身の知人女性80人以上の画像をAIで裸体化していた事件です。民主党のエリン・メイ・クエイド上院議員がこの問題を受けて法案を提出し、被害者に初めて法的救済の道を開きました。全米性暴力被害者支援団体RAINNも法案策定に協力しています。
同法はAdobe Photoshopなど高度な技術スキルを要する汎用ツールは適用除外としており、あくまで誰でも簡単に使える専用の「脱衣アプリ」を対象としています。AIによるディープフェイクポルノが世界的に急増するなか、特に女性や子どもの被害が深刻化しており、他州への波及効果が注目されます。