OpenAI、GPT-5.5 Instantを既定モデルに刷新
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OpenAIは2026年5月5日、ChatGPTの既定モデルをGPT-5.5 Instantに更新すると発表しました。従来のGPT-5.3 Instantを置き換え、全ユーザーに順次提供されます。APIでは「chat-latest」として利用可能になり、開発者も即座にアクセスできます。
最大の改善点はハルシネーションの大幅な削減です。社内評価によると、医療・法律・金融など正確性が求められる領域で、GPT-5.3比で52.5%のハルシネーション削減を達成しました。ユーザーから事実誤認の報告があった難易度の高い会話でも、不正確な回答が37.3%減少しています。数学ベンチマークAIME 2025では81.2点(従来65.4点)、マルチモーダル推論のMMMU-Proでも76点(同69.2点)と大きく性能が向上しました。
応答品質の面では、語数を30.2%、行数を29.2%削減し、冗長さを排除しつつ情報量を維持しています。不要な絵文字やフォローアップの質問も抑制され、より自然で実用的な対話が可能になりました。さらに過去の会話履歴やファイル、接続済みのGmailを活用したパーソナライゼーションが強化され、ユーザーが同じ情報を繰り返し伝える必要がなくなります。
新機能として全モデルに「メモリソース」表示が導入されます。AIが応答に使用した文脈(保存済みメモリや過去のチャット)を確認でき、古い情報の削除や修正が可能です。共有チャットでは他者にメモリソースは表示されません。パーソナライゼーション強化はまずPlus・Proユーザー向けにWeb版で提供開始し、モバイルやFree・Go・Business・Enterpriseプランへも数週間内に拡大予定です。
GPT-5.3 Instantは有料ユーザー向けに3か月間利用可能な状態が維持された後、廃止されます。OpenAIは過去にGPT-4oの廃止時にユーザーから強い反発を受けた経緯があり、今回は移行期間を設けることで混乱の軽減を図っています。同モデルはサイバーセキュリティおよび生物・化学分野で「High」能力と分類された初のInstantモデルであり、それに応じた安全対策が実装されています。