Polyend、AIでエフェクト自作できるギターペダル発売

製品概要と仕組み

299ドルのAIギターペダル
テキスト指示でエフェクト生成
LLMがC++コードを自動作成
約60種の無料エフェクト提供

課題と評価

生成に5〜10分の待ち時間
反復調整でトークン消費大
既存モジュラーペダルに精度で劣る
ソーラー電力倫理面に配慮
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ポーランドの音楽機器メーカーPolyendが、AIを活用したギターエフェクトペダル「Endless」を299ドルで発売しました。ユーザーがテキストで望むエフェクトを記述すると、専用のAIプラットフォーム「Playground」が複数のAIエージェントを連携させてコードを生成し、ペダルに読み込める仕組みです。

Playgroundでは、プロンプトを入力すると3つの候補が提示され、選択後にコードが生成されます。エフェクト生成にはトークンが必要で、ペダル付属の2,000トークンのほか、2,000トークンを20ドルで追加購入できます。単純なファズなら20トークン程度ですが、複雑なグラニュラーループなどは500トークンを消費することもあります。

レビューでは、意図したエフェクトを得るまでに複数回の反復が必要で、1回あたり5〜10分かかる点が課題として挙げられています。The Vergeの記者は10,000トークンを使い、満足できるエフェクトは3つにとどまりました。USB経由でのエフェクト読み込み時に手動で電源を入れ直す必要があるなど、ファームウェアの不具合も指摘されています。

競合製品としては、Poly Effects Beebo(449ドル)、Empress Effects ZOIA(549ドル)、Eventide H90(899ドル)などのモジュラーペダルがあり、いずれもより精密なエフェクト構築が可能です。ただし価格面ではEndlessが大幅に安く、手軽にカスタムエフェクトを試せる入門機としての位置づけです。

AI活用への倫理的配慮も特徴の一つです。Polyendは自社開発のエフェクトとオープンソース素材のみでLLMを訓練し、サーバーはソーラーパネルとヒートポンプでほぼ自給自足のエネルギーで稼働させています。音楽業界ではAIへの反発が根強いなか、コミュニティの支持を得られるかが今後の鍵となります。