Microsoft Build 2026、AIエージェント全面展開へ7大発表
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Microsoftは2026年6月2日、サンフランシスコで開催した年次開発者会議Build 2026で、AIエージェントを事業戦略の中核に据える7つの主要発表を行いました。CEOのサティア・ナデラ氏が基調講演に登壇し、新ハードウェアからAIモデル、量子コンピューティングまで多岐にわたる製品を披露しています。
最大の目玉は、オープンソースAIプラットフォームOpenClawをベースに構築した常駐型AIアシスタント「Scout」です。Microsoft 365のOutlook・OneDrive・Teamsと連携し、カレンダー管理やメール作成、経費処理などを従業員に代わって自動実行します。従来のCopilotがアプリ内に閉じた支援だったのに対し、Scoutは電話連絡まで行う「初の本格的パーソナルアシスタント」と位置づけられています。
ハードウェア面では、NVIDIAのArm系RTX Sparkチップと128GBの統合メモリを搭載した小型開発機「Surface RTX Spark Dev Box」を発表しました。最大1200億パラメータのモデルをローカルで実行可能で、AI開発者向けにVisual Studio CodeやGitHub Copilotをプリインストールしています。またAndroidベースの新OS「Project Solara」では、スマートスピーカー型やバッジ型のコンセプトデバイスを披露し、エージェント駆動型ガジェットの構想を示しました。
AI モデル開発ではOpenAI依存からの脱却を加速させ、初の自社推論モデル「MAI-Thinking-1」を含む7つの新モデルを公開しました。MAI-Thinking-1は350億のアクティブパラメータと128Kコンテキストウィンドウを持ち、外部モデルからの蒸留なしでゼロから学習したと説明しています。エージェントの安全性確保に向けては、OS レベルのサンドボックス環境「Microsoft Execution Containers(MXC)」も導入しました。
量子コンピューティング分野では次世代チップ「Majorana 2」を発表し、量子ビットの信頼性を前世代比1,000倍に向上させたとしています。新素材スタックとAI支援設計の組み合わせにより、2029年までに実用的な量子コンピュータの実現を目標に掲げました。今回のBuildはAIエージェント時代に向けた全方位戦略を鮮明にした内容で、Google I/OやApple WWDCとの競争が一段と激しくなっています。