OpenAI、生命科学特化モデルGPT-Rosalindを大幅強化
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OpenAIは2026年6月3日、生命科学研究に特化したGPT-Rosalindシリーズの大型アップデートを発表しました。今回の更新では、GPT-5.5のエージェント型コーディング機能とツール使用能力を統合し、創薬の中核領域であるメディシナルケミストリーやゲノミクスにおけるモデル性能を大幅に引き上げています。対象読者である製薬企業や研究機関の研究者にとって、日常的な科学ワークフローを加速する実用的な進化といえます。
性能評価では、同社が新たに設計した専門家審査型ベンチマークLifeSciBenchを含む3つの指標で改善を確認しています。創薬化学の実務的課題を扱うMedChemBenchではGPT-5.5の25.1%に対し27.5%を達成し、トークン使用量も7.2%削減しました。ゲノミクス・定量生物学のGeneBenchでは精度20.4%から21.6%へ向上しつつ、トークン消費を31%も圧縮しています。実際のウェットラボ実験プロトコルを評価するLabWorkBenchでは、GPT-5.5の55.8%に対して63.2%と大きな差をつけました。
機能面では、Life Sciences ResearchプラグインとLife Sciences NGS Analysisプラグインの2つを新たに公開しました。これにより、文献からのエビデンス検索やバイオインフォマティクス解析を同一ワークスペース内で実行できるようになります。さらに配列・アラインメント・構造のインタラクティブビューアも追加され、研究者はモデルの推論過程を可視的に確認しながら作業を進められます。
事業展開としては、デンマークの大手製薬企業Novo Nordiskとの提携を発表しました。同社はGPT-Rosalindを活用し、複雑なデータセットの解析やパターン発見、仮説検証の高速化に取り組みます。GPT-Rosalindは信頼アクセス方式により、正当な科学研究を行う組織に対してグローバルに提供を拡大しており、エンタープライズアカウントを持たない組織向けにはOpenAI管理のワークスペースも用意されています。生物防衛分野への応用も視野に入れた、科学研究全体のパートナーとしての位置づけを強めています。