WIREDとADが問う、AI時代に住まいへ本当に求めるもの

導入事例データ・プライバシー

特集の狙い

WIREDとADの共同デジタル特集
AI浸透下の未来の住まい探索
美と快適さの再定義

スマートと脱スマート

スマート化は不可避との認識
高齢者見守り技術のprivacy課題
あえて選ぶアナログ住宅

気候と手の届く価格

気候災害に耐えるレジリエント設計
読者が最重視する住宅の値ごろ感
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米メディアのWIREDとArchitectural Digest(AD)は2026年6月16日、両誌の編集トップであるKatie Drummond氏とAmy Astley氏による対談を公開しました。テーマはAIが浸透する時代に人が住まいへ何を求めるかです。両誌は「未来の住まい」をめぐる共同デジタル特集を初めて立ち上げ、その問題意識を語り合いました。

出発点となったのは「私たちは住まいに何を求め、何を必要とするのか」という問いです。AD側は住まいを美と快適さの場と捉えてきた一方、近年は気候問題や資材コスト、新技術といった、内装の色選び以上の悩みが住まいの概念を複雑にしていると指摘します。

WIRED側は、住宅がスマート化するかどうかではなくどう使うかが論点だと述べます。歩いて入れば全てが好みに自動調整される理想はまだ夢の段階です。高齢の親を常時マイクで見守る技術のように、助けとprivacy侵害の境目をどこに引くかという難題も浮かび上がっています。

技術一辺倒への揺り戻しも紹介されました。固定電話のような低技術の解決策を求める顧客が増え、住まいを静けさと切断のための空間へと戻す動きがあるといいます。究極の贅沢はより多くの技術ではなく、より少ない技術かもしれないと両氏は語ります。

災害への備えも大きな主題です。海面上昇に備え鋼鉄の柱で23フィート持ち上げた住宅や、圧縮土・竹・耐火木材など地域の低技術素材を使う設計が世界で広がっています。レジリエント設計はかつての極端な選択から、いまや必須の発想になったと位置づけています。

最後に両氏が強調したのは住宅の値ごろ感です。世界の読者調査では、最新装備よりも予算に合い気候の影響から安全な住まいを求める声が共通していました。自動化や最適化の誇大宣伝が多いなかで、未来の最良の住まいは最も適応力の高い家かもしれないと結んでいます。