Vercelがオープンソースのエージェント基盤eveを公開

eveの特徴

エージェントディレクトリ単位で定義
本番機能を標準同梱
永続実行とサンドボックス内蔵
人による承認フロー対応

開発から運用まで

トレースと評価機能を統合
SlackなどチャネルへCLIで追加
Vercel上にそのまま展開
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Vercelは6月17日、エージェント開発用のオープンソースフレームワークeveの公開プレビューを発表しました。eveはエージェントが本番環境で必要とする仕組みを最初から備える点が特徴で、永続実行やサンドボックス、人による承認、サブエージェント、評価機能などを標準で同梱します。開発者は配管部分を組み立てる手間なく、エージェントの振る舞いそのものに集中できる設計です。

中核となる思想はエージェントは1つのディレクトリ」という考え方です。モデルを記す`agent.ts`、人格を定める`instructions.md`、能力を担う`tools/`、知識を収める`skills/`など、ファイルとその配置がそのまま定義になります。Next.jsがフォルダをルートに変えたように、eveはファイルを1つの機能に変え、定型コードの記述を不要にします。

本番運用に必要な機能も一通り組み込まれています。各会話はチェックポイント付きの永続ワークフローとなり、クラッシュやデプロイをまたいでも中断地点から再開できます。エージェントが生成したコードは専用サンドボックスで隔離実行され、本番ではVercel Sandbox、ローカルではDockerなどで動かせます。

外部接続や運用面の作り込みも進んでいます。MCPサーバーやOpenAPI対応APIへの接続はファイル1つで定義でき、認証情報はモデルに見せずに仲介します。実行はすべてOpenTelemetry準拠のトレースとして記録され、Braintrustなど既存の監視サービスへ出力できるほか、評価スイートをCIに組み込んで回帰を検知できます。

デプロイは通常のVercelプロジェクトと同じく`vercel deploy`で完結し、Slackなどチャネルの追加もCLIコマンド1つで済みます。Vercel社内では100以上のエージェントが稼働しており、月3万件の質問に答えるデータ分析エージェントなどが業務を支えています。同社ではデプロイの約29%がエージェント起点に達し、開発はGitHub上で公開されています。