Vercel、AIエージェント向け基盤に全面転換

発表の柱

ロンドンで開催の年次イベント
エージェント特化の基盤戦略
新フレームワークeveを公開
外部接続を担うVercel Connect

企業向け強化

7月開始のVercel Services
自律監視するVercel Agent
Python等バックエンド対応拡大
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Vercelは6月17日、英ロンドンで年次イベントVercel Ship 2026を開催し、AIエージェント向けに設計した基盤への全面転換を打ち出しました。来場者は2,500人を超え、CEOのギレルモ・ラウク氏は「考えるソフトウェアをデプロイする」と表明しました。同社はWeb構築のあり方を主導してきた実績を、今後はエージェント領域で再現する構えです。

中核となるエージェント基盤は三つの柱で構成されます。第一に、Claude CodeCodexなどのコーディングエージェントがコードを展開する場としての役割です。第二に利用者自身がエージェントを構築・運用する場、第三にVercel自体が運用をエージェントで自動化する仕組みで、障害の検知から修正のプルリクエスト提示までを担います。

新たに公開したのは、エージェント構築用のオープンソース基盤eveです。指示をマークダウン、ツールをTypeScriptで記述し、単一ディレクトリで本番運用できる点が特徴です。あわせて、長期保存の認証情報を残さず一時的な権限で外部システムへ安全に接続するVercel Connectも発表しました。

企業向けでは、7月1日提供開始のVercel Servicesでマイクロサービスを正式対応とし、サービス間が公開インターネットを介さず通信できるようにします。さらに本番環境を自律監視し、異常を調査して修正案を提示するVercel Agentを限定ベータで投入しました。読み取り専用を既定とし、本番操作前に限定的な権限承認を求める設計です。

基盤面ではFastAPIやFlask、Expressといったバックエンドフレームワークや、Amazon Auroraなどのデータベース対応も拡大しました。会場ではAnthropicOpenAIElevenLabsなどの登壇者が実装事例を紹介し、Vercelの社内支援エージェントサポート対応の91%を自動化した実績も示されました。次回はベルリンやニューヨークなどでの開催を予定しています。