セコイア元代表ボサ氏、IPO直後のスペースXの取締役に

取締役就任の概要

スペースX取締役会に就任
監査委員会にも加わる
取締役は計9人体制に
次回株主総会まで任期

背景と人脈

セコイアマネージングパートナー
マスク氏とは25年来の関係
史上最大IPO直後の人事
詳細を読む

セコイア・キャピタル元マネージングパートナーのローロフ・ボサ氏が、スペースXの取締役会に加わります。同社が史上最大の新規株式公開(IPO)を実施してから1週間も経たないタイミングでの就任で、6月17日に米証券取引委員会(SEC)への提出書類で明らかにされました。監査委員会にも参加します。

スペースXは提出書類で、ボサ氏が「取締役会の既存の空席を埋めるため」に選任されたと説明しています。同氏は数多くの上場企業の取締役や監査委員を務めてきた経験を持ち、上場企業としての豊富な知見を備えていると評価されました。任期は次回の年次株主総会までとされています。

今回の人事で注目されるのは、ボサ氏とイーロン・マスク氏の25年以上に及ぶ関係です。マスク氏は2000年、南アフリカ出身という共通点を持つボサ氏をペイパルの財務部門責任者として迎え入れました。ボサ氏は「彼は米国で私に最初に仕事を提供してくれた人物だ」と過去のインタビューで語っています。

ただしスペースXの取締役会は、他の上場企業とは性質が大きく異なります。マスク氏が議決権の80%超を握り、株主が経営に異議を唱える余地はほとんどありません。取締役会の構成変更もマスク氏が支配しており、株主の権限は限定的です。

ボサ氏の加入で取締役は9人となり、マスク氏の側近らが顔を揃えます。提出書類では、ボサ氏の家族が2025年1月からスペースXのエンタープライズ運営チームに在籍し、報酬が12万ドルの開示基準を超えていることも明かされました。セコイアは2019年にスペースX投資し、IPO直前時点で約1.5%の株式を保有していたとされます。