GitHub技術者、リモート文化で性別移行
ハンドル文化が支え
本名でなくハンドル名運用
対面不要のリモート前提
外見でなく文章で協働
性別の推測が起きにくい環境
福利厚生と職場の受容
性別適合ケアを全社員に提供
声トレやHRTを経費化
同僚は本人の希望どおり対応
出典:GitHub公式
詳細を読む
GitHubのシニアセキュリティエンジニア、アーサー・サール氏が、自社のリモートファースト文化に支えられて職場で性別移行を実現した経験を、同社ブログで公開しました。社員を本名でなくハンドル名で識別する慣習のおかげで、移行は過去の職場より格段に進めやすかったと振り返ります。
サール氏はIT支援職からキャリアを始め、独学でコードを習得しました。5年前に同社のITエンジニアリングチームに加わり、半年後にはセキュリティチームへ移り、主要SaaS基盤のインフラのコード化などに携わってきたと述べています。
移行を後押しした要因として、同社が全従業員に性別適合ケア関連の福利厚生を用意している点を挙げます。声のトレーニングやHRTの処方、セラピーなどを経費として申請できる仕組みがあるといいます。
リモート前提の働き方も大きな支えになったと指摘します。出社時の服装や視線に悩む必要がなく、業務の大半がSlackやGitHub上の文章で完結するため、声が変化する時期も人前で話し続けずに済んだと説明しています。
アバターが擬人化されたカエルでも誰も気に留めない文化が、外見から性別を推測される問題そのものを取り除いたと語ります。社内システムで名前と代名詞を更新するだけで完了し、チームも本人が望む呼称で接してくれたといいます。
一方で同氏は、移行が困難や障壁だけで語られるものではなく、自分らしく振る舞う喜びも伴うと強調します。職場で初めて新しい名前で呼ばれた瞬間の感動に触れ、支援と時間があれば誰もが自分として働けると訴えています。