NVIDIA、収益分配型でAI計算基盤を新興勢に開放

新たな事業モデル

収益分配と信用支援を導入
AIクラウド経由で基盤を提供
製品収益に加え利用連動収益
資本力の乏しい新興企業を支援

AIファクトリー稼働

Sharon AIがGB300を最大4万基
FirmusがインドネシアでDSX建設
最大17万GPU、360メガワット規模
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半導体大手のNVIDIAは2026年7月2日、AIクラウド事業者と収益を分配する新たな事業モデルを発表しました。資本集約的な計算基盤に手が届きにくかった新興企業やモデル開発者に、大規模な高速計算資源を素早く提供する狙いです。AIが開発段階から本番の推論運用へ移り、トークンを大量生成する「AIファクトリー」への需要が急拡大している状況に対応します。

新モデルでは、AIクラウド事業者がNVIDIA製の基盤を調達し、AIネイティブ企業や事業会社、ISV向けにクラウドサービスとして販売します。NVIDIAは通常の製品収益に加え、対象容量のクラウド収益の一部を受け取る仕組みです。信用支援も組み合わせることで、長期契約でも資金調達が難しかった新興勢の計算アクセスを開きます。

この構造はNVIDIAにとって、成長著しいAIネイティブ領域での基盤採用を加速させると同時に、利用量に連動した継続的な収益源を生み出します。利用者側は、用地選定や電力調達、建設、機材立ち上げを待たずに、フルスタックの高速計算へ早く到達できる利点があります。

取り組みはすでに動き出しており、Sharon AIとFirmusが初期の協業企業として名を連ねます。Sharon AIはNVIDIAのGrace Blackwell GB300を最大4万基導入し、大規模かつ主権的なAI計算基盤の構築を進める方針です。

FirmusはインドネシアのバタムでDSX準拠のAIファクトリー拠点を建設中で、最大360メガワット、17万基のGPU規模まで拡張する計画です。BasetenやFireworks AI、Together AIといったAIネイティブ企業も、モデル学習や大量のエージェント推論に向けたクラウド容量の即時利用を求めており、需要の広がりを示しています。