ゲーム動画学習の基盤モデル、ロボットのChatGPT前夜

基盤モデル戦略

ゲーム動画数百万時間で学習
個別データ収集を置き換える発想
空間・時間の汎用推論能力

実証と調達

四足ロボット8分微調整で駆動
カメラ1台でゼロショット動作
3.2億ドル評価額23億ドルで調達

目指す姿

物理AIの基盤提供が目標
自らロボットは作らない方針
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スタートアップGeneral Intuitionのピム・デウィッテCEOは、ロボティクスが大規模言語モデルの「ChatGPTの瞬間」に近づいていると主張しました。同社はゲーム動画を数百万時間学習させた基盤モデルを開発し、ロボットごとにデータを集める従来手法を置き換えると訴えています。先月には3億2000万ドル評価額23億ドルで資金を調達しました。

従来の身体性AI開発では、企業が特定のロボットや環境ごとに専用データを大量に集めていました。デウィッテ氏は、こうした個別最適の作業の多くが間もなく不要になるとみています。汎用モデルが空間と時間についての基礎的な推論能力を持てば、現実世界のデータは「数分」で足りると説明します。

学習データの鍵は、プレイヤーがいつどのボタンを押したかという行動データです。同社と主要投資家のヴィノッド・コースラ氏は、この行動情報こそが人間に近い空間的・時間的な直観を育てると考えています。インターネットのテキストよりも、ゲームの動画のほうが優れた教師データになるという発想です。

実証では、同じモデルが長時間ゲームをプレイしつつ、四足歩行ロボットも動かしました。しかも実世界データはわずか8分の微調整だけで、前方カメラ1台のみでゼロショット動作したといいます。人や動く物体がある実際のオフィス環境で機能した点に、同社も驚いたと語ります。

同社の狙いは、自らロボットを作ることではありません。他社が独自の機械を開発する土台となる物理AIの基盤モデルになることです。「自動運転車の会社は作らない。次に作る人の手間を10分の1にする」とデウィッテ氏は述べています。