NVIDIAのオープンモデル、ICML研究の基盤に
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NVIDIAは7月6日、機械学習の国際会議ICML 2026で自社のオープンモデルとオープン基盤がAI研究の土台になったと発表しました。同社の論文は74本が採択され、採択論文のうち約2000本がNVIDIA製GPUを、145本がオープンモデル群Nemotronを研究基盤として引用しました。open weightsと公開データセットの提供が、研究のあり方を変えつつあります。
今年の研究テーマでは、視覚・動画生成やLLM向けの強化学習、エージェント訓練、AI推論が引き続き中心となりました。加えてロボットのworld modelsが注目を集め、論文「DreamDojo」はNVIDIA Cosmosを基に、訓練外の環境で物体を扱うロボットの挙動を予測します。物理環境での試験コストやリスクを避けつつ、方策評価や行動計画を進められる点が特徴です。
ライフサイエンス分野ではBioNeMoのオープンモデルが研究を後押ししました。タンパク質変異の影響予測を検証する公開ベンチマーク「FLIP2」や、創薬に重要な分子物性を予測する新モデル「KERMT」が発表されました。合成データ生成もNemotronや物理AI向けデータセットとともに関心を集め、人手ラベルに頼らない大規模学習への転換を映しています。
動きはNVIDIA社内にとどまりません。Sakana AIはNemotron 3 Ultraを基にFuguとFugu-Ultraを構築し、AI研究の自動化を進めています。KiloCodeはNemotronをコード処理基盤に組み込み、トークンコストを最大90%削減したと報告しました。NAVERはNemotronのアーキテクチャで韓国語向けモデルを開発し、Together AIは同モデルを自社基盤で提供しています。
産業界の採用も拡大しています。Merckは創薬でKERMTを使い、薬剤候補の有効性や安全性を予測します。LG電子やNEURA Roboticsはヒューマノイド量産にIsaac GR00Tを採用し、Boston DynamicsなどはCosmos world modelsで次世代ロボットの開発と検証を加速しています。オープンな研究基盤が、業界横断で成果創出を支える構図が鮮明になりました。