NVIDIA、Nemotronで企業のAI独自開発を後押し

オープンの利点

企業がAIを完全に所有・制御
独自データで非公開評価
機密データを外部に渡さず調整

導入企業の実績

Harveyは法務で10倍低コスト
H CompanyがOSWorldで76%超
Arcee AIは約20倍安い推論

エコシステム

Nemotron Coalition始動
LangChainが約10倍低コスト達成
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NVIDIAは7月14日、オープンモデル「Nemotron」を活用し、企業や国家が信頼・制御・カスタマイズできるAIを構築する方法を公開しました。同社は、競争優位はどのモデルを選ぶかよりも、利用可能なモデルをいかに作り込むかで決まると指摘します。クローズドモデルが検査や改良の範囲に上限を設けるのに対し、オープンモデルは完全な所有と制御を提供すると強調しています。

オープンモデルの強みは、業務固有の基準で自由に検証・改良できる点にあります。医療や法務のように誤答のコストが高い分野では、学習過程や性能を可視化し、必要に応じて改善できることが不可欠です。企業は自社データで非公開評価を行い、独自ワークフローに合わせた強化学習環境を構築でき、機密データを第三者に渡す必要もありません。

導入は各業界で進んでいます。法務AIのHarveyは「Nemotron 3 Ultra」を追加学習させ、複雑な法務タスクでクローズドモデルと同等の精度を1回あたり10分の1以下のコストで達成しました。H Companyはコンピューター操作ベンチマークOSWorld-Verifiedで76%超を記録し、AbridgeやGlean、Heidi Health、YTL AI Labsも自社領域向けにNemotronを特化させています。

コスト効率も大きな訴求点です。Arcee AIはNVIDIA Blackwell上での追加学習により、出力100万トークンあたり約90セントと、クローズドの先端モデルの約20分の1推論コストを実現しました。NVIDIAは「Nemotron Coalition」を通じてデータや評価を共有するエコシステムづくりを進めており、AIの利用から所有への移行が始まっていると位置づけています。