音声AI新興Rime、企業電話対応で2400万ドル調達

資金調達の概要

2400万ドルのシリーズA
M13主導、既存投資家も参加
昨年のシード550万ドルに続く

独自技術の強み

自社録音スタジオで会話データ収集
音素ベースで固有名詞発音に対応
低遅延の音声音声へ移行

顧客と体制

Mayo Clinicなど大手採用
35人体制、採用拡大へ
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サンフランシスコの音声AIスタートアップRimeは7月15日、企業の電話対応を担う音声AIモデルの開発に向け、2400万ドルのシリーズAラウンドを実施したと発表しました。ラウンドはM13ベンチャーズが主導し、Twilio VenturesやUnusual Venturesなど既存投資家も参加。同社は昨年5月にシード資金550万ドルを調達していました。

Rimeは2022年、スタンフォード大の元博士課程学生Lily Clifford氏、元Amazon AlexaエンジニアのBrooke Larson氏、スタンフォードエンジニアAres Geovanos氏が創業しました。営業やカスタマーサポートの通話を企業から請け負う音声AI市場は、ElevenLabsやDeepgram、Vapiなど競合がひしめく激戦区です。

同社の差別化は、Web上の音声をかき集める代わりに自社の録音スタジオで会話データを収集する点にあります。音素ベースのアーキテクチャを採用し、ブランド名や業界特有の用語の発音を正確に再現することで、顧客が自社向けにモデルを再学習する手間を減らせると説明します。

一方でClifford氏は、音声AIの現状に率直な見方を示します。企業は依然として従来型のIVR(自動音声応答)を好み、AI音声はまだその効果に及ばないと指摘。「LLMで音声アプリは作りやすくなったが、対話の体感は変わっていない。声の良い新しいIVRのようなものだ」と述べました。

こうした課題を受け、同社は音声認識・音声合成・LLMを個別に組み合わせる従来の構成から、音声音声(speech-to-speech)モデルへ軸足を移しています。狙いは低遅延化とターンテイキングの改善、背景雑音への対応であり、多数のモデルを束ねる運用負荷の軽減にもつながります。

顧客には食品サービスや医療、航空、フィンテック企業が並び、Mayo ClinicやDialpad、Upstart、Asurionといった大手との契約を獲得済みです。今回の資金で35人の体制を拡大し、Meta Superintelligence LabsやNvidia出身のRafael Valle氏をチーフサイエンティストに迎え、モデル開発や提携を強化します。