LinkedInが低品質AI投稿の通報ボタンを導入
自社AI機能の転換
背景にある投稿の実態
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マイクロソフト傘下のLinkedInは7月30日、投稿を「AIスロップ(低品質なAI生成コンテンツ)」として通報できるボタンを導入したと発表しました。同社のハリ・スリニバサン最高製品責任者が自身の投稿で明らかにしたもので、通報データを判定モデルの調整に使い、フィードに流れ込む機械的な文章を減らす狙いです。AI生成コンテンツの氾濫に、プラットフォーム側が明確な線を引き始めた形です。
新しいボタンは投稿の三点メニューに置かれ、押すと投稿が非表示になり、フィードバックへの謝意が表示されます。同社は同時に、投稿がAIスロップか低品質かを判定する新しい分類器を投入し、おすすめ表示やフォロー圏外の投稿に紛れ込むスロップを減らすとしています。通報はこのモデルを鍛えるための信号として使われます。
注目すべきは、同社が自ら提供してきたAI文章生成機能「enhance your post」を取り下げる点です。代わりに書き手の文体を変えずに校正する機能へ置き換えます。AIに書かせるのではなく、人が書いた文章を整えるところまで、という線引きが読み取れます。
対策はボタンだけではありません。同社は自動化への防御も強化し、1日あたり数十万件の自動コメント試行を遮断していると説明します。さらに、AIの使いすぎで不自然だと周囲に受け取られている投稿者には、本人のダッシュボードで非公開に知らせる仕組みも始めます。
背景には、投稿の実態を示すデータがあります。AI検出企業Pangramの調査では、LinkedInの長文投稿の41%が完全にAI生成と判定されました。ニュースレター基盤のSubstackも先週、Pangramと組んでAI執筆を見分ける機能を追加しており、対応は業界全体に広がりつつあります。
ビジネス利用者への含意は明確です。AIで量産した文章は通報と分類器の両方で露出を落とされる恐れがあり、一次情報と自分の視点を備えた投稿の価値が相対的に上がります。発信の量ではなく中身が問われる局面に入ったと言えるのではないでしょうか。