AI特化ヘッジファンドの資産7割超減、Citadelが株式取得
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AIに特化したヘッジファンドのSituational Awarenessが7月30日、保有する公開株ポートフォリオの大半をCitadelへ売却しました。7月初旬に450億ドルあった運用資産は、売却後に100億ドルまで縮小したと報じられています。創業したのは元OpenAI社員で24歳のLeopold Aschenbrenner氏で、AI関連株の急落による損失拡大が引き金となりました。
損失の規模は過去の記録を上回る可能性があります。これまで最大級とされてきた取引損失は2021年のArchegos Capital Managementで、10日間で80億ドルを失いました。報じられた数字がこのまま確定すれば、その3倍の損失となります。
直接の要因は、今月に入ってからのAI関連株の下落です。第1四半期末時点の主要保有銘柄はNebius Group、SanDisk、Micron、CoreWeaveの4社で、いずれも今月35%以上下落しました。ヘッジファンドは借入で賭け金を膨らませるため、上昇時の利益だけでなく下落時の損失も同じ倍率で拡大します。
Financial Timesによると、同社はまず投資家と融資元に追加資金の調達を打診し、ポートフォリオの一部を買い取る選択肢も提示しました。それでも資金が足りず、30日朝に160億ドル規模の公開株の大部分をCitadelへ手放しています。公開株は最も換金しやすい資産であり、そこに手を付けた事実が資金繰りの厳しさを示しています。
同ファンドは、Aschenbrenner氏が公開した同名の論考を土台にしていました。2027年のAGI到来を前提にAI株へ資金を集中させる戦略で、一時は439%の運用益を掲げていたと報じられています。出資者にはStripe創業者のCollison兄弟や、外部の運用者にほとんど資金を預けないJane Streetまで名を連ねました。
運用経験のない24歳への出資判断は、実績ではなく人脈と評判に依存していたのではないか。記事はそう問いかけます。公開株を手放した後もAnthropic株50億ドルを含む未公開資産が残り、この売却交渉も進んでいるとされ、AIへの一点集中がどこまで市場の重荷になるかが当面の焦点です。