xAIの差止め却下、ミネソタ州のヌード化アプリ禁止法が施行

裁判所の判断

連邦地裁が差止め請求を却下
提訴の遅さが判断の決め手
8月1日から禁止法が施行

xAIの主張

法律は過度に広範と主張
本訴訟は継続、合憲性は未決着

背景と影響

Grokによる性的画像の氾濫
全米初のヌード化アプリ規制
各国・各州で調査や遮断
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米連邦地裁のドノバン・フランク判事は、画像を裸の状態に加工する「ヌード化」アプリを禁じるミネソタ州法について、施行の差止めを求めたイーロン・マスク氏傘下のxAIの申立てを却下しました。同法は予定通り8月1日に施行され、訴訟が続く間も効力を持ちます。ヌード化アプリを対象とした州法は、全米で初めてです。

フランク判事の判断は、法律の中身と同じくらい提訴のタイミングを重く見たものでした。xAIが仮差止命令を申し立てたのは2026年7月29日で、法律の署名から3か月近くが過ぎ、施行のわずか3日前でした。判事は「提訴と申立てがこれほど遅れたことは、損害が差し迫っていないことを示唆する」と述べています。

今回の決定で訴訟が終わったわけではありません。xAIは訴えの中で、この禁止法は「過度に広範」であり、同じ目的をより制約の少ない手段で達成できると主張しています。本案の審理はこれから進み、法律そのものの是非は未決着のまま残ります。

争いの背景には、今年に入って起きたGrokをめぐる混乱があります。マスク氏のSNS「X」の利用者がxAIチャットボットGrokを使い、同意のない性的画像をプラットフォーム上にあふれさせました。これを受けて各地で調査が始まり、インドネシアはGrokを遮断、カリフォルニア州司法長官は停止命令を出しています。

生成AIを事業に組み込む企業にとって、今回の判断は実務上の意味を持ちます。画像生成機能に対する州単位の規制は、すでに動き出す段階に入りました。訴訟で争う余地は残るものの、施行を止める仮処分は認められにくい以上、製品側の安全対策を先に整える判断が現実的でしょう。