Higgsfield、AI映画に人間の脚本活用で進化
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AI映像制作プラットフォームのHiggsfieldは、新作AI生成映画『Cully Hill Boys』を公開しました。東ロンドンの若手ラッパー3人が犯罪組織の金を盗んでしまう物語で、米メディアThe Vergeは、従来のAI映画よりも完成度が高く、その要因は人間が書いた脚本にあると分析しています。
脚本はTim Planagan氏が執筆し、未製作の優れた脚本を集めるBlack Listに掲載されていた作品です。Higgsfieldは脚本のAI映像化権を取得しましたが、Planagan氏は従来型の実写映画化権を保持しています。監督はAdilet Abish氏とAitore Zholdaskali氏が務め、9人の監督チームを率いました。
出演者にはストリーマーのN3on、バスケットボール系クリエイターのMatt Kiatipis、UFC選手のIsrael Adesanyaが名を連ねています。ただし3人は実際に撮影を行っておらず、肖像や声のライセンス契約を結んだ上でAIが姿を再現しました。
映像生成にはSeedance 2.5を採用し、プロンプト作成にはAnthropicのClaudeを活用しました。画像編集にはByteDanceのSeedreamとGoogleのNano Bananaを使い分け、用途ごとに異なるAIモデルへ役割を分担させています。
The Vergeは、Higgsfieldの前作『Hell Grind』と比べて物語の展開が自然でテンポが良いと指摘しています。一方で書籍の文字が判読不能だったり、キャラクター同士の会話にちぐはぐさが残るなど、AI生成特有の粗さも見られるといいます。
Higgsfieldは本作を、劇場公開を狙う作品というより、AI映画の可能性を示す実証実験と位置付けているとみられます。著名人を起用することで、AI生成映画への抵抗感を和らげる狙いがありそうです。