Writer新型「Palmyra X6」でエージェント費用52%減
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米企業向けAIエージェント基盤を提供するWriterは13日、新たな旗艦モデルPalmyra X6と刷新したエージェント運用基盤(ハーネス)を発表しました。両者を組み合わせることで、AIエージェントの運用費用を平均52%削減し、処理速度も48%向上させたとしています。Accentureやウーバーなど大手企業が採用するWriterは、トークン消費の急増に悩む企業の切実な需要に応える狙いです。
新モデルのPalmyra X6は、中国発のオープンウェイトモデルGLM-5.2(Z.ai開発)を土台に、7440億パラメータの混合エキスパート型として構築されました。学習に使ったデータはわずか626件の合成タスク例のみで、既存の能力を損なわない独自手法で微調整したといいます。社内評価ではAnthropicのClaude Opus 4.8やOpenAIのGPT-5.5を上回るスコアを記録し、価格はOpus 4.8の8分の1程度に抑えられています。
費用削減の要となったのが、刷新したハーネスと呼ばれるエージェント運用基盤です。同社の研究によると、ハーネスの改良だけでAnthropicやOpenAIの他社モデルを含む全モデルで費用を平均41%、処理時間を44%短縮できたといいます。Writerは、モデル選びよりハーネスの工夫の方が費用削減効果は大きいとの研究結果を公表し、モデル単体の性能競争とは異なる路線を打ち出しました。
一方で、中国のZ.aiが開発したGLM-5.2を土台にした点は、米企業にとって新たな論点となりそうです。安全性評価団体SaferAIは、GLM-5.2が攻撃的なサイバー・生物兵器関連の依頼を一切拒否しなかったと報告しています。Writer幹部は、学習データの生成や保存、モデルの運用をすべて米国内のインフラで行ったと強調し、独自の偏向・安全性評価でも一定の改善を確認したと説明しています。
今回はあわせて、管理者が組織全体のAIエージェント利用状況を把握し、支出上限を設定できる新しい管理ツールも導入されました。企業がAI活用を広げる最大の壁はモデル性能よりも費用にあるとの認識から、Writerは可視化と統制の強化に力を入れています。2020年創業のWriterはAccentureやウーバー、バンガードなど大手企業を顧客に持ち、2024年末に19億ドルの評価額で2億ドルを調達しています。