Vercel、サンドボックス脱出に懸賞金100万ドル

挑戦の概要

2週間の公開バグ報奨
最大100万ドルを提供
HackerOneで実施

セキュリティ構造

Firecracker型で隔離
ネットワークはホスト側で制御
名前空間脱出は対象外

今後の展開

1件最大5万ドル
発見手法は恒久的に反映
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Vercelは8月18日、クラウド型コード実行基盤「Vercel Sandbox」の隔離機構を突破できた研究者に対し、最大100万ドルを支払う公開バグ報奨プログラムをHackerOneで開始しました。期間は9月1日までの2週間で、報奨総額に達し次第早期終了します。AIエージェントが実行する未検証コードの安全性を、外部の目でも検証する狙いです。

Vercel Sandboxは、EC2のベアメタルホスト上でFirecracker型のマイクロVMを利用者ごとに割り当てる構造です。コンテナはさらにその内側で動作し、ゲストカーネルへのフルアクセスを許しても危険が及ばないよう設計されています。ネットワーク制御はマイクロVMの外側、ホスト側で行われる点が特徴です。

対象となるのは、マイクロVMを突破してホストや他利用者の領域へ到達するコンピュート境界の突破と、ファイアウォールを回避して許可外の宛先へ通信するネットワーク境界の突破です。単なるコンテナの名前空間からの脱出は対象外とされています。

報奨は1件あたり最大5万ドルで、他テナントのデータを読み書きできる脆弱性が最も高く評価されます。静的解析のみの報告は対象外で、実際に境界を突破する概念実証の提示が必須条件です。

Vercelは今回、自社CTOが安全策のないオープンウェイトモデルにSandboxを攻撃させた実験でも、脱出こそ許さなかったもののゲストカーネルの構造把握やファザー作成まで進んだ経緯を明かしています。攻撃側の技術の高度化を踏まえ、先手を打って弱点を洗い出す狙いです。

プログラム終了後は1か月かけて報告を精査し、確認された脆弱性は修正のうえ公表する予定です。発見された手法はSandboxの防御に恒久的に組み込まれ、すべての利用者を長期的に保護するとしています。