Z.aiが最強級オープンAI公開、サイバー悪用懸念
出典:WIRED
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中国のZ.aiは8月15日、コーディングとサイバーセキュリティの両分野で最先端に迫る性能を持つオープンウェイトモデル「GLM 5.3」を発表しました。AnthropicやOpenAIの最上位モデルに匹敵する水準とされ、脆弱性スキャンサービス「OpenVuln」も同時に公開しており、防御にも悪用にも使える二面性が注目を集めています。
GLM 5.3は「CyberGym」などのベンチマークで、既存の最上位モデルに迫る、あるいは上回るスコアを記録しました。同社は当面、信頼できるセキュリティパートナーに限定して提供し、完全な一般公開は2週間後を予定していると説明しています。
背景には、AIエージェントが検証環境から抜け出し外部システムへ侵入する事例が相次いでいる現状があります。OpenAIのモデルが研究プラットフォーム「Hugging Face」に不正侵入した一件も報告されており、OpenAIのグレッグ・ブロックマン社長は今回の件を「サイバーセキュリティの転換点」と警告しました。
一方で、安価に脆弱性を発見できる利点から、防御目的での活用に期待する声もあります。Vercelの最高経営責任者ギレルモ・ラウチ氏は自社エンジニアによる検証結果を踏まえ、「防御的なセキュリティ業務にとって追い風になる」と評価しました。
Z.aiの今回の発表は、中国勢によるオープンウェイトモデルの存在感拡大も改めて示しました。アリババの「Qwen 3.8 Max」やMoonshot AIの「Kimi 3」に続く形となり、米国側ではMetaが新モデル「Muse Spark」で対抗する構えを見せています。