英新興AI、Anthropic・OpenAI超え論文再現
出典:TechCrunch
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英ロンドンのAIスタートアップInherentは2026年8月、AIエージェント「Faraday」が科学論文の結果を独力で再現するタスクにおいて、Anthropicの「Claude Opus 4.8」とOpenAIの「GPT-5.5」という大規模モデルを上回ったと発表しました。Faradayが用いるのはパラメータ数270億の比較的小型なモデル「Qwen 3.6」で、規模で劣る中での成果となりました。
InherentはGoogle DeepMind出身のメンバーが立ち上げた研究所で、2026年5月に5000万ドルのシード資金を調達しステルスを解除したばかりです。大手ライバルがまだ具体的な成果を示せていない中、今回の発表で存在感を示した形です。
共同創業者で主任科学者のエドワード・ヒューズ氏は、単に精度で勝つことよりも、実験の妥当性を見極める「研究のセンス」を持たせることを重視したと説明しています。同社は明確なルールを教え込む代わりに、良い結果に報酬を与える強化学習を採用し、幅広い科学分野への応用を目指しています。
Faradayはコーディング作業に自前のツールではなくOpenAIの「GPT-5.5 Codex」を活用しており、研究者が既存のソフトウエアを使うのと同じ発想だといいます。従業員十数人は全員がロンドン中心部キングスクロスのオフィスに出勤しており、対面での協業を重視する社風がうかがえます。
ヒューズ氏は英国の「ガーデンリーブ」と呼ばれる慣行、退職者が数か月間ライバル企業への転職を禁じられる制度の撤廃も個人的に訴えています。Inherentは年内に社員を20〜25人規模へ拡大する計画で、Google DeepMindの体制変化を受けて人材の受け皿となる可能性もありそうです。