Ramp調査、AI上位企業の支出1割減
導入ペースの鈍化
有料利用企業56%
前月比0.4%増
顧客企業7万社の分析
大口顧客の支出減
上位1%で約1割減
1人当たり7,205ドル
トークン単価の下落
市場への示唆
売上成長への懸念
夏季要因の見極め
出典:TechCrunch
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決済会社Rampが7万社の顧客企業の支出データを分析したところ、2026年8月にAI製品へ料金を支払った企業は56%で、前月比の伸びは0.4%にとどまりました。AI利用額上位1%の企業では従業員1人当たり支出が約10%減の7,205ドルとなり、導入と収益拡大の勢いに鈍化の兆しが出ています。ただし、夏季休暇やトークン単価下落の影響もあり、一時的な動きかは見極めが必要です。
導入鈍化は今回が初めてではありません。Rampの指数は前年も8〜10月にほぼ伸びず、年末に再加速しました。一方、米国国勢調査局の8月23日更新調査ではAI利用企業は22%にとどまり、技術系顧客が多いRampの56%は市場全体を代表しない可能性があります。
支出減には価格競争も影響しています。100万トークン当たりの平均単価は3月の年初来高値1.15ドルから0.68ドルへ下がり、OpenAIとAnthropicの値下げ分を利用量の増加で補えていないことがデータからうかがえます。顧客が最新の高性能モデルより、旧世代で安価なモデルを選ぶ動きもあります。
オープンウェイト型モデルの脅威が語られる一方、8月にモデル提供・推論基盤を利用したAI支出企業は6.4%でした。この比率は着実に伸びていますが、企業全体の導入動向を左右するほどの速さではありません。
企業のAI利用者にとって単価低下はコスト削減につながりますが、モデル開発企業や巨額の半導体投資を抱えるクラウド大手には売上鈍化の懸念材料です。AI企業が技術者以外にも共同作業ツールを広げようとする背景には、大口顧客だけに頼らず利用者層を広げる必要性があります。