Garry Tan、アメリカのAI蒸留容認を提唱

蒸留容認の提案

国内開放型モデルの育成
規制介入を避ける主張
正規アクセスの前提

対立する規制論

中国勢の不正蒸留報告
詐欺と認証情報の盗用
規制強化を求める声

市場競争への視点

閉鎖型一社集中への懸念
公共財としての知能
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2026年9月、Y Combinator最高経営責任者のGarry Tan氏はCNBCとTechCrunchの取材に対し、AIモデルの「蒸留」への規制介入を避け、アメリカの小規模なオープンウェイト研究所にも最先端モデルの知識を学習へ使わせるべきだと主張しました。中国企業に対抗できる国内の選択肢を増やし、少数の非公開モデル企業への権力集中を防ぐ狙いです。

蒸留とは、あるモデルに大量の質問を送り、応答から仕組みや推論方法を学んで別モデルの訓練に役立てる手法です。AI研究所で一般的かつ合法的に使われる一方、利用規約やアクセス方法を巡って許容範囲が争点になっています。

Anthropicは同じ週に、中国の研究所が身元を隠し、詐欺や盗んだ認証情報を使って無断蒸留を試みたとする2回目の報告書を公表しました。最高経営責任者のDario Amodei氏は以前、アメリカ当局に蒸留への規制強化を求めており、Tan氏の立場と対照的です。

Tan氏は、盗んだ認証情報や不正な手段を容認しているわけではなく、正規の利用者として最先端モデルへアクセスできる制度を想定しています。モデル企業がAPI経由で得た情報の用途まで縛るのは過剰であり、広く公開されたデータで訓練した知能は、制限の強い利用規約の内側に閉じ込めるより公共財に近づけるべきだと訴えます。

一方でTan氏は、最先端研究を担う企業が投資を集め、持続可能な事業を築けることも必要だと認めています。経営者開発者にとって焦点は、閉鎖型モデルへの投資誘因を保ちながら、オープンウェイトの自由とアクセスをどこまで確保するかです。Tan氏は、資本と研究者を握る一社がAIを独占する状態こそ最悪のシナリオだと警戒しました。