AI俳優Tilly Norwood、時事回答を回避

マルチモーダル運用Xicoia

対話テスト

時事問題への回答回避
映画公開時期は不明
架空の疑惑への否定

技術と位置づけ

公開AIツールで構築
俳優版と別の対話系

公開と反応

有料ビデオ通話
俳優や労組からの批判
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WIREDは2026年9月15日、Particle 6 Group傘下のAI部門Xicoiaが生成AIで開発したデジタル俳優Tilly Norwoodとの対話テストを報じました。記者が運営側の担当者を介さずに映画、時事問題、架空の疑惑などを尋ねたところ、具体的な説明を避ける回答が目立ち、俳優として作品を宣伝する対話力にも限界が見られました。

Norwoodは主演予定の長編映画「Misaligned」について、おおまかな公開時期を示せず、筋書きの抽象的な説明に終始しました。運営会社の資料によると、このキャラクターは複数の一般公開された外部AIツールを使って構築されています。

ロシアによるウクライナ侵攻について加害側を問われると、地政学的問題には立場を取らないとして回答を避けました。一方、黒人の命を巡る質問には、すべての命が重要だという別の政治的含意を持つ表現で応じ、安全策だけでは文脈に応じた回答を保証できない課題も示しました。

記者が不祥事や著名人との確執など架空の話を重ねると、Norwoodは想像上の話やうわさとして退け、質問が深刻で不快だと反応する場面もありました。質問を返したり服装を繰り返し評したりする一方、記者や媒体を具体的な根拠なく称賛するなど、一般的な対話AIに見られる振る舞いも確認されました。

運営会社は対話版を、現在のAI技術で何ができるかを示す試みと位置づけていますが、これは俳優版とは別のシステムです。Norwoodは2025年9月のチューリヒ映画祭で正式披露されて俳優や労組から批判を受け、2026年9月16日から19日には一般向け有料ビデオ通話も予定されています。